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カテゴリー「日本語」の記事一覧
  • 2015/01/30   
  • 2015/01/20  郭詞 
  • 2014/11/29  ら抜き言葉 

  


〽この記号は 歌詞を表示するときに 使われる

はて、この頭の「〽」……なんて読むんだっけ?
よく読み方を忘れるんです。
「えーと、『れてん』じゃなくて、5文字だったよな、『やまいだれ』じゃなくて、『ウムラウト』でもなくて……そうそう『いおりてん』だ」

〽《いおりてん》

ちなみに「れてん(レ点)」は漢文で使われる記号、「やまいだれ」は「病」などの部首、ウムラウトはドイツ語の「ö」などの上についている「・・」のこと。全然違ってますやん……。

で、この「〽」、読み方を忘れること以外にも困ることがあります。
それはエンコードの問題で、SHIFT-JISでは保存できないこと。
WORDとか一太郎など、文書を専用ファイルで保存してくれるツールを使う場合は問題ないのですが、普通にテキストファイルの場合はUNICODE(UTF-8、UTF-16など)で保存しないといけないのです。
現在の日本でのデフォルトのエンコードはSHIFT-JIS。
UNICODEはSHIFT-JISでは表現できない、たくさんの多国語の文字がサポートされています。

なんだ、じゃあ、UNICODEで保存すればいいじゃん……という話になりますけれど、実はそう簡単にはいきません。
保存すること自体は簡単ですが、結果的に利便性が著しく損なわれてしまうため、オススメできないのです。

そもそもほとんどの日本人が扱うテキストはSHIFT-JISでサポートされている文字の範囲で事足ります。
そして、日本製ソフトはSHIFT-JISしか扱えないプログラムが大量にあるから、全体的にUNICODEに移行することはできません。根幹に関わる大規模な仕様変更は、Windows8でスタートボタンがなくなったときや、OFFICE2007での従来のメニュー廃止をしたときのように、大パニックになることは明らかです。
さらに一言にUNICODEといっても、実はUTF-8やUTF-16など、さらに複数のフォーマットがあって煩雑です。
またマシン環境にもよりますが、文字数が多いUNICODEは、各種ツールでのテキスト解析と表示にも時間がかかり、ツールの動作がかなり重くなります。
ひっくるめて、現状ではSHIFT-JISでの保存がベターといえます。

ってことで、表示できる文字に制限があるので、いろいろ書く人たちにとってジレンマだったりするんです。
エンコードを意識せずに文書を作れている人たちは、ある意味で幸せですよ……。
ま、解決方法としては、「〽」はSHIFT-JISでの保存が可能な「♪」にしておいて、必要に応じて置換するって感じですね。

ちなみにちなみに、先に出たドイツ語のウムラウトも同じくSHIFT-JISでは保存できません。
どうしてもSHIFT-JISで保存したい場合は、次のように書き換えるとOK。
ä → ae
ö → oe
ü → ue
ß → ss (これはエスツェット)

ただ、わかりづらくなって検索・置換がしづらくなるので、僕は [:] なんかを使ってます。
ä → a[:]
ö → o[:]
ü → u[:]
エスツェットは使ったことないので代替もしてません(汗)。

あと、地味に、ファイル名も、SHIFT-JISにしておいた方がよいのです。
ファイルコピー関連のプログラムが、UNICODE非対応の場合があるからです。

category: 日本語

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郭詞  

友人から届いたメールに『ご無沙汰しておりんす』とあって、ふむ、と思いました。

「わっちは花魁《おいらん》でありんす」
「わっち」「ありんす」「おりんす」「ございんす」「ざんす」……

郭詞《くるわことば》。花魁言葉。里訛《なま》り。
江戸時代、遊郭で遊女が使っていた話言葉。
京都から伝わってきた里なまりで多彩なバリエーションがある……。

以前、この口調のキャラを書くことになったとき、どう手をつけたものかさっぱりわからなかったので調べたのですが、詳しく解説している文献がとても少なくて苦労しました。
本来なら「そもそも歴史がよくわかっていない」ってところからのスタートで、「起源は?」とか「『太夫』って何?」とか始めるようなことなのですが、幸い、リアルな遊郭を描くわけではなく、単なるキャラづけとして郭詞を使うという運用だったので、文法だけ見ておけばどうにかなりそうでした。
でも、その文法メインで調べ始めたのですが……載ってない。
結局、バリエーションが多くて煩雑な割に現存する資料が少ないこと、専門家の不足というインプットの問題と、需要が少ないから労力や予算をかけられないというアウトプットの問題の掛け合わせなんでしょう。
でも、少なくとも需要はあるよ! 実際、小説、マンガ、ドラマで頻繁に使われているじゃないの。とはいえ、ニッチなのは間違いないか……。
とにかく「わからない」じゃしょうがないので、何冊も本を見て、なんとか最低限の運用の仕方は習得しました。
時代考証辞典の値段の高いこと! ちくしょう、資料代だけですごい額になっちゃったい。
時代物を書いてる人たちは当然のごとく持ってる代物なんでしょうが、ちょっとつまみ食いしたい程度の輩にとっては豪華すぎます。
まあいいや、今後役立つかもしれない。
生き延びたのだから機会はあります。

ということで、とても細かくは説明できませんが、現代文を郭詞で表現するなら、これだけはおさえとけというものだけ解説。
なかなか見かけないですよ、特にネット上でなんてね。
ただ、郭詞は時期と地域によって使われている言葉が異なっているため、要求されるリアルによって正解が変わります。
僕は方針として、いいとこ取りをして、一般ユーザーに受け入れやすい言葉にしようと決めました。
その範囲での説明になります。

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●一人称は「わっち」「わちき」にすると感じが出る。
正確には、このふたつの言葉は江戸後期に使われた言葉で、前期では使われていません。
でも、花魁の記号としてはいちばんマッチしているかなと。
他に「わたし」「わたい」「あたし」「あたい」「おれ」「こちとら」など普通の言い方もされていたらしいです。

●二人称は「ぬし」「おぬし」「こなたさま」「かたさま」「おまはん」など。
こちらは相手の立場とか、雰囲気で幅があるかなという感じです。
もっとも、これらは花魁でなくても使っていたようですが。

●動詞関連は「masu」をつけた後、『ma』の音を『n』に変える。
これが最重要ポイントです。

「あります」→「ありんす」
「おります」→「おりんす」
「ございます」→「ございんす」
「取る」→「取ります」→「取りんす」

特例
「食べる」→「食べます」→「食べなんす」
「聞く」→「聞きます」→「聞きなんす」

など。

※「ありいす」などと「i」の発音に変えるパターンもありますが、「n」にする方が認知度が高い言葉になります。
※「ござりす」など一部音節の欠落パターンも存在します。

●仕事がなくて暇なときを「御茶を挽く」もしくは「御茶挽き」という
機会があったらうまく入れると臨場感が増します。
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基本、これだけでありんす。
聞けば、なんと簡単なことか思いんす。
もちろん完璧ではありんせん。
キモとなる動詞まわりはかなり曖昧で雰囲気で活用されているフシがありんす。
非定型がどうなるか、わっちもよくわかりんせん。
命令形がどうなるかは、各々、調べなんし。
ちなみに、現代語の「です」というのは「でありんす」の短縮形という話でありんす。
このへんでよろしゅうございんすか?
お茶挽きで、ついつい、いろいろと書いてしまいんす。

category: 日本語

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ら抜き言葉  

開設してから何もしてない……何か書こう。

昔からずっと気になっているのが『ら抜き言葉』。

×『食べる』→『食べれない』
○『食べる』→『食べられない』

これまでさんざん議論されてることで、さまざまな主張があります。
言葉は変わっていくものだから広く使われているなら認められてしかるべきと主張する人。
気づいていても、無視する人。
気づこうと気づくまいと、興味がないので、気にしない人。
そもそも、『ら抜き言葉』の存在を認識・理解できていない人。
僕はというと、ごくごく普通に、「『ら抜き言葉』は間違いである派」です。
なぜなら、文章に責任を持って発表する仕事をしているから。

方言ならともかく(大阪弁とかかな)、現在の標準語で『ら抜き言葉』は正式に採用されていません。
少なくとも、文章を世に送り出しているプロは『ら抜き言葉』は使いません。
「特に若い世代が『ら抜き言葉』を日常的に使っている」なんて報道も聞いたことありますけど、世代がどうのは関係なーい。
普通に出版社や新聞社に勤めるとか作家になるとか公務員になって公文書を作るときとか、一般的な企業でもホームページを運営するとか、文字を正しく扱う必要がある仕事をするときは標準語を使うよう(イコール『ら抜き言葉』を使わないよう)先達に指導されます。
されなくても常識で判定して運用します。
もっとも校閲漏れなど、純粋なミスはありえますが。

つまり、『ら抜き言葉』を容認している人たちは「そこまで言葉に責任を持つ仕事をしていない人たち」ともいえます。
「多くの~」「みんなが~」というのは、その範囲での話です。たぶんね。
政治家がフツーに使っているなんて話も耳にしますけど、まあ、たぶん、ね。
実際、『ら抜き言葉』でも意味が通じるので、狭い範囲での一過性の伝達が目的であるなら問題はありません。
近年でいうところの「スマホで知り合いとつながりを感じることが幸せ」と感じる人たちにとっては、それで十分なんでしょう。
でも、制作物や一般的な通知など、責任が生じる場合での使用が不適切なのはいうまでもないことです。
ということで、僕はとことん文章にこだわる姿勢でいきます。
それに、日本語ってせっかく素晴らしい言語なのに、無関心なのはもったいないでしょう。

さて、その『ら抜き言葉』、ネット上のブログやツイッターなど一般人の書き込みで見かける分には、先の通り『気にはなるが問題ないと判定する』ということですませているのですが、特に最近、テレビでの露出が増えている気がするのです。

バラエティーで、ら抜き言葉。特定の人たちが毎回あちこちでです。
ニュース番組で、ら抜き言葉。このときはゲストのコメンテーターだったかな。
なんと、CMでも、ら抜き言葉。何っ!?

バラエティーやニュースは「勢い重視」というか、
NGにする方がデメリットが大きいので仕方がないでしょうが、
そもそも演者が無知だから発生しているわけで、こりゃなんとかした方がいいのにとは思います。
テロップではきちんと補正されていることが多いですしね。
で、驚いたのがCMでの使用……いいのかなあ?
僕は直感的に
「予算、期間、人材、器材、どのような理由があれ、この会社はまともな検査を行えなかった」
イコール「この会社は何かしら問題のある可能性が高いと露呈させてしまった」
と判断しました。
でも、最終的に企業側がこの広告でかまわないという以上、「まあいいよ、好きにおし」という気分です。
もちろん事実はわかりません。本当の単なる単なる単なるうっかりミスかもしれませんし。

そんな中、どうしても許せないのが、制作物内で使用されているとき。
複数のプロが関わる段取りのもの……つまり、小説やドラマなどは、さすがにほとんど見かけません(プロが関わっていても性能を発揮できない環境の場合は別です。含みのある言い方ですが)。
でも、一番の問題、なんといっても!
曲の歌詞!
これだけは!
『ら抜き言葉』が耳に飛び込んできた瞬間、注意がそっちの方に持っていかれて、曲を感じるモードじゃなくなります。
あきれたり、むかついたり、がっかりしたり。
すべてが台無しです。
途端に、歌声が妙にむなしく聞こえてきます。
とても有名な曲もあります。
内容からしてメッセージ性を持たせようとしているらしいです。
でも、説得力はありません。
だって、それを作詞した人が、言葉へのこだわりを持っていないんだから。

原因は、作詞する人間が文章のプロとは限らないこと。
検査する人に編集スキルがあるとも限らないこと。
それどころか、作曲が同一人物だったら、校閲しないままさっさと譜割りしちゃうことだってありえます。
また、作詞が後づけの『曲先』の場合だったら、そもそも言葉より曲を重視する人が音頭を取っている現場なので作詞者に同情はするものの、結局のところ、そんなふうにあてちゃいかんだろうと思います。この場合は、ある意味で、作詞者の腕の見せ所という感じです。

とにかく、きちんと精査してからコトを進めてくれと切にお願い申し上げたい。
最低限の文法くらいは踏襲してほしいんですよお。
じゃないと、それ、売り逃げ商売か、インディーズレベルってことです。

……。
なんか長くなっちゃった。
そろそろ無念さに終止符を打ちます。

さて、最後に、動詞に『ら』が必要か不要かの判定の仕方。
二通り知ってます。

1.動詞に『ない』をつけて判定。
動詞に『ない』をつけて否定し、『ない』がついた直前の文字の音がアイウエオのどの段か確認する。
この文字が『イ段』か『エ段』のときは『ら』を必要とする動詞である。

例:
『食べる』→『食べない』
→『ない』の直前の文字は『べ』である。『べ』はエ段である。なので『ら』が必要
→○『食べられない』
(『べーーー』と伸ばして発音するとエ段ですネ)

同様に、
『着る』→『着ない』→『き』はイ段なので『ら』が必要→『着られない』
『切る』→『切らない』→『ら』はア段なので『ら』は無用→『切れない』

2.動詞に『よう』をつけて判定。
動詞に『よう』をつけて意志表示にできたら『ら』を必要とする動詞である。

例:
『食べる』→『食べよう』
→『よう』をつけられたので『ら』が必要
→○『食べられない』

『切る』→『切よう???』
→『よう』がつけられないので『ら』は無用
→○『切れない』

以上。
ステップアーップ!
批判じゃなくて、こういうためになることを書いていこうと思ってたんですよ? ほんとーですよ?

category: 日本語

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